株式会社シーピーユー


Will・・・やりたいこと
Can・・・できること
Must・・・やらなければならないこと
とそれぞれ訳される「3つの輪」のことをご存じでしょうか?

就職・転職活動を始めるにあたり、自分のキャリアを整理しなおす作業は欠かせません。このプロセスを省いてしまうと、何を成すために就職しようとしているのか、曖昧なままで有意義な活動ができない可能性があるからです。

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冷静にキャリアを振り返る

何も新卒採用に限った話ではなく、どちらかというと中途採用にこそ必要な棚卸し作業だと思います。

志望動機を考える際にその応募先の会社に無理に合わせようと作文したり、適当にやりたいことだけをまとめて、面接に臨もうとしていませんか? 付け焼き刃的なその場限りに対応をしているとミスマッチの原因となり、「想像と違った」「やりたいことができない」という最悪の事態を招きます。

そこで今回はミスマッチのない志望動機を考える際に役立つ、「will-can-mustの輪」を基に志望動機の考え方をお伝えします。

「will-can-mustの輪」はP.F.ドラッカーが提唱したとも言われています。組織として成果を上げるための優先順位として「must→can→will (なされるべきこと→できること→やりたいこと)の順番を間違ってはいけない。」と言っています。まず「なされるべきこと」、次に「できること」、最後に「やりたいこと」を自問自答する。「なされるべきこと」は、「できること」に制約されます。ですから「できること」を着実に増やし、「なされるべきこと」の範囲を広げていく努力が必要です。もし、「なされるべきこと」と、「できること」「やりたいこと」がまったく異なるのであれば、とるべき行動はただ一つ、その組織を去ることです。能力や意欲の問題ではなく、その組織で求められる貢献の形と合っていなかったということです、とここまで言い切っています。

Will・・・やりたいこと
「自分は何がやりたいのか?」「どんな人物になりたいのか?」「どんな人生を送りたいのか?」など、就職・転職活動を始めるうえで、最も大切な観点になるでしょう。近い将来にものも、遠い将来のものも、今現在でのWillを描いてみましょう。

Can・・・できること
「自分は何ができるのか?」「どんなスキルをもっているのか?」。冷静に考えると答えに詰まってしまいます。Can(できること)を見つめなおすコツは、謙虚さは棚に上げて、これまで自分が積み上げてきた経験やスキル・能力を見つめなおしてみましょう。

Must・・・やらなければならないこと
解釈が難しい表現ですが、言い換えると「周囲からの期待」です。つまり自分がやりたい・やりたくないに関わらず、周囲の期待を背負って指示・命令が飛んできます。期待されているのは理解できるけど、相手が求めているものを提供しなければ、相手が何も返してくれないのは当然です。とは言え、自分がやりたくもないことやできないことで貢献しようとするのは苦痛しかありません。

だからこそ、
この3つの輪を、重ねて分析することで客観的な自己分析ができるようになります。

次回は3つの輪の使い方をお話しします。